私には一つ宝物がある。それは小浦昇のエッチングである。小浦昇のエッチングに初めて出会ったのは昔よく通っていたギャラリー。一目惚れだった。それから小浦先生の作品が入ったと聞けば飛んで行き、じっと眺めていた。高価なので、いくつも買えるわけではなかったが、これは数少ないコレクションの一つ、一番のお気に入りである。

買ったのはいつも訪れるギャラリーではなく、小倉の百貨店。何年か前、生まれた家を見る一人ツアで山口を訪れた際、小倉まで足をのばし、そこで立ち寄った百貨店のギャラリーで偶然見つけた。当時はインターネットショッピングなどもなく、小浦先生の作品を置いている店もほとんどなく、この出会いは奇跡に近かった。迷うことなく購入、帰ってきてマッティング、フレームに入れてもらった。
その後もちょこちょことギャラリーを訪れていたが、ある日、ギャラリーの奥さんが言った「自分の部屋が小浦先生の作品に囲まれてるってすてきですよね」。それから自分の家を建てたら小浦先生の作品を飾ることが一つの夢になった。あれから10数年、やっと夢がかないそうだ。
最近、小浦先生の画集でも出ていないかとアマゾンで「小浦昇」と検索してみた。それで見つけたのが絵本「赤い月の物語」。「青い月」もあるそうなのだが、そちらは品切れだった。小浦作品と言えば「青い月」なのだが。

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